インプラント

自分の歯で噛む感覚を
取り戻したい方へ

当院のインプラント治療

インプラント治療の目的は、失われた歯の機能を補うことです。当院では、まず患者さんのご希望をお聞きして、条件が合いそうだと判断した方にインプラント治療をご提案しています。
インプラントは「手術が怖い」と感じる方も多いので、治療前には歯科用CTで撮影したお口の立体画像をお見せするようにしています。また実際の手術は大学所属のインプラント専門医が担当。麻酔についても麻酔科の医師が担当いたしますので、どうぞおまかせください。
手術の後は、インプラントが長持ちするように、定期的にメインテナンスによるサポートもしています。

インプラントとは

歯を失った場所の見た目を回復し、快適に咬めるようにする治療です。
骨の中にチタン製のスクリュー(土台)を入れて、その上に歯の頭部分としてかぶせ物を装着することで、天然の歯と変わらない見た目と咬み心地を得られます。

インプラントの構造

  • 顎の骨に埋め込む「フィクスチャー(人工歯根)」
  • 歯とインプラントを繋ぐ「アバットメント(支台)」
  • 歯の頭部分になる「人工歯(上部構造)」

の3つの部分から構成されています。

インプラントのメリット・デメリット

Merit

  • 自分の歯のように噛める
  • 歯を気にすることなく生活ができる
  • 自然で美しい見た目に仕上がる
  • 周囲の歯への負担少なく、長持ちする

Demerit

  • 他の治療法と比べて費用が高い
  • 外科手術の際に痛み・腫れ・出血・合併症が起きることがある

歯を失ってしまった時の治療方法との比較

入れ歯

歯を失った部分の型を取って人工の歯を作り、ピンク色の床の上に取り付け、それ自体をご自身の歯にバネで引っ掛けるようにして装着するのが、入れ歯です。 治療範囲によって、部分入れ歯や総入れ歯など、実施する方法が異なります。

Merit

  • ブリッジでは対処できない大きな欠損にも対応可能
  • 治療が簡単で、費用も低く抑えられる

Demerit

  • 天然歯の2~3割の能力しかなく、硬いものなどが噛みにくい
  • 食べ物が挟まって不衛生になりやすい
  • 歯根が無い状態なので顎骨が痩せてくる
  • 定期的な調整と作り直しの必要がある
  • 装着に違和感があることが多い
  • 発音に影響を与えることがある
  • 留め金のバネが目立って審美性に劣る
  • 支えにしている周囲の歯に負担がかかり虫歯になりやすい

ブリッジ

歯を失った部分の両脇の残存歯を支えとして、義歯を装着する方法です。連結して作製した被せ物を支えとなる歯に被せて装着します。

Merit

  • 違和感が少なく、入れ歯よりも噛む能力が高い
  • 天然歯と変わらぬ審美性の高い修復ができる
  • 短期間で治療を終えられる

Demerit

  • 失った歯が多い場合には行なえない
  • ブリッジを支えるために両隣の健康な歯も削る必要がある
  • 構造上、食べ物が挟まりやすい
  • 歯根が無いので顎骨が痩せてくる
  • 支えにする両隣の歯に負担が大きく、将来的にそれらの歯も失う場合がある

こんなお悩みがあれば一度当院にご相談ください

  • 初めてインプラントを検討されている方
  • インプラントの術後が知りたい
  • インプラントに興味はあるが手術が怖い方
  • 歯をほとんど失ってしまった
  • インプラントを検討したが、治療ができないと断られてしまった方
  • 歯を抜かないといけないと言われた
  • 過去に埋め込んだインプラントの調子が悪い・お悩みがある方
  • インプラント手術の経験が多い先生にお願いしたい

残念ながら、入れ歯は最良の手法を使っても、ご自身の天然の歯の感覚に近づくことはできますが、同等とまではいかないものです。
インプラントは正確に行うことで、天然歯に限りなく近いかみ心地や、見た目を得ることが可能です。
上記のようなインプラントのお悩みがありましたら、ご相談だけでも構いません。
どうぞお気軽にご来院ください。

入れ歯とインプラントでお悩みの方へ

当院では患者さんのご希望を第一に、どうしても必要だとお考えの方にのみインプラント治療を行いたいと考えております。
昨今、インプラントを強く勧められて断ることができず、望まない治療を受けてしまった方のお話を耳にします。
繰り返しになりますが、当院では上記のような一方的な見解や治療の押し付けは絶対にいたしません。患者さんの状況を把握したうえでインプラントの適正についてお伝えし、治療の選択は患者さんにお任せしております。
インプラントのお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
※口腔内および全身の健康状態からインプラントが適さない、手術が難しいなどと判断される場合には、入れ歯治療をおすすめすることもございます。

当院のインプラント治療の特徴

Point 01 検査、手術、メインテナンスまで一貫して院内で行えます

インプラント治療の際は、歯科用CTで詳細を行うことが必要です。当院は院内にCTを導入しており、必要な検査はすべて一貫して院内で行います。
インプラント治療を受ける際に、設備等の都合で院外で検査や手術を受けざるを得ないケースありますが、当院では手術や術後メインテナンスもすべて院内で行う環境が整っております。

オペの様子

アフターフォローへのこだわり

インプラントも天然の歯と同様に定期的なメインテナンスが非常に大切です。
インプラントは虫歯にはならないものの、インプラント歯周炎といって歯周病になります。
初期段階では痛みなどの自覚症状がない場合が多く、自覚されたときには重症化していることもあります。重症化した場合、手術や治療そのもののやり直しが必要になること もあります。
当院では、上記のような定期メインテナンスの重要性をお伝えし、長く快適にお使いいただけるインプラントをご提供したいと考えております。

Point 02 専門性の高い症例にも対応いたします

他院でインプラント治療を断られてしまった方へ。骨の状態や、持病などの影響が原因であれば、一度当院へご相談ください。
骨造成などの高度な治療や、全身管理を行いながらの手術も可能です。
当院のインプラント担当医は学会やインプラントセンターにて研鑽を重ねており、手術は院長とインプラント専門医が執刀いたします。どうぞ安心してお任せください。

日本インプラントの父
小宮山彌太郎先生と

日本インプラント第一人者
堀内克啓先生と

All on 4治療第一人者
Dr.Paulo Maloと

Point 03 持病がある方、手術に恐怖心がある方には静脈内鎮静法が可能です

持病がある方や、手術に対して恐怖心の強い方には「静脈内鎮静法」が可能です。
静脈内鎮静法は、点滴で鎮静剤を注入することで、眠ったまま手術を受けていただける歯科麻酔で、全身麻酔と異なり体にかかる負担が非常に少ないことが特徴です。
麻酔中はご自身で呼吸ができ、呼びかけに反応できます。また、入院の必要もないため、術後1時間前後お休みいただき、麻酔が抜けたことが確認できたらご帰宅いただけます。

Point 04 世界的に安全性が認められているインプラント体を使用

インプラント治療で非常に大切なのが、使用するインプラント体です。
インプラント体のメーカーは世界に何百社とありますが、これから体の一部となるインプラントを選ぶ際に最も大切にしていただきたいのが、「安全性」です。
当院で使用するインプラント体は、長年に渡って臨床実験が実施され、その安全性が世界的に認められている、ストローマン社・ノーベルバイオケア社を使用しております。
どちらのメーカーも世界的にトップシェアを誇るため、国内外問わず、もし転勤や引っ越し等で当院に通えなくなってしまった場合でも、ご転居先でメインテナンスが可能な歯科医院を見つけることが可能です。

Point 05 インプラント専用のオペ室で手術を行います

インプラントの手術は、細菌感染のリスクがあるため、清潔かつ衛生的な空間で行うことが極めて重要です。そこで当院では、インプラント手術専用のオペレーションルームを設けています。他の治療が行われている場所とは別の、静かで落ち着いた環境で手術を受けられるのが特徴です。滅菌機器を使用し、全スタッフが衛生管理に気を配ることで、安心安全な治療を受けられるようデザインされています。

当院がインプラントをおすすめする理由

インプラントは他の歯の負担を減らし、残った歯を長持ちさせることができます。インプラントが入れ歯やブリッジと大きく違う点は、ほかの歯への影響です。
入れ歯やブリッジでは、ほかの残っている天然歯を支えにして取り付けたり、そのために削る必要があるので、健康な歯に負担をかけてしまいます。インプラントは失った歯のあった部分に、元の歯と同様の機能を持った人工歯根と人工歯を設置するので、そのほかの歯に悪影響を与えることがありません。また失った歯根部分に、人工歯根を埋入するのもインプラントならではの治療法です。
顎骨に人工歯根の素材であるチタンがしっかりと結着し、自分の歯の根のようになるまで待ちます。これにより、顎骨に噛む力がしっかりと伝わり、使用に違和感がなく、かつ骨が痩せるのを防ぐことができます。
こうしたメリットから、当院はインプラント治療をおすすめしています。

インプラントの種類

インプラントは失った歯の場所や本数に応じて様々な種類があります。
全ての歯を失ってしまった方は、総入れ歯を応用したインプラントオーバーデンチャー、All-on-4~8といった全顎インプラントも可能です。また、骨の欠損などによるお悩みをお持ちの方へZYGOMAインプラント治療も可能でございます。

  • 1本単独

    1本だけインプラントを埋入する方法です。

  • インプラントブリッジ

    歯を複数本失った場所の両端にインプラントを埋入し、それを固定源にして、連なった人工歯を橋のようにかける方法です。

  • インプラント
    オーバーデンチャー

    インプラントを2~4本埋入し、それを固定源にして、総入れ歯を取り付ける方法です。

  • All-on-4~8

    インプラントを4~8本挿入し、それを固定源にして総入れ歯を取り付ける方法です。オーバーデンチャーよりもしっかり咬めます。

All on 4~8について

総入れ歯でしっかり物を咬みたい方にお勧めの治療法です。
インプラントスクリューを4~8本入れ、その上にブリッジ状に歯の頭部分を10~14本固定します。 骨量、骨の硬さによっては、インプラントを入れた日に仮歯を装着することも可能です。
かぶせ物を完全に固定することで、違和感が少なくなります。

All on 4の説明を動画でご覧いただけます。

All on 4がおすすめの方

重度の歯周病を患い、すべての歯を失ってしまった・あるいは多くの歯を失ってしまった方に対しておすすめできるインプラント治療です。インプラントスクリューを4~8本入れ、その上にブリッジ状に歯の頭部分を10~14本固定します。
メリットとしては骨量・骨の硬さによりますが、インプラントを入れた日に仮歯を装着することも可能なため、その日からすぐに物が噛めるようになり、審美面での美しさもすぐに手に入るという点です。
また、インプラントに総入れ歯を固定することにより、しっかりとした安定感を得られるため、咀嚼時の負担や違和感も軽減され、食事を楽しんでいただけます。

これまでのインプラント治療との違い

これまでのインプラント手術では、上下それぞれ8〜10本のインプラントが必要となり、歯をすべて失ってしまった方の治療は身体の負担が大きく治療期間も長くなり、高額な費用が必要でした。それを解消できるのが、All on 4〜8という治療なのです。
入れ歯が合わず日常生活に支障をきたしている方や、過去に骨がなくインプラント治療を断られてしまった方にはぜひご検討いただきたい治療です。

骨造成治療

骨が少なくても治療ができる可能性があります。

インプラント治療においては、十分な骨の量が必要となります。
重度の歯周病を患っている方の場合骨の吸収が進んでしまい、骨量が減少している方も多く、インプラントの埋入が困難な場合があります。
当院では、骨の量が少ない方に対しても安全にインプラント手術ができるよう「骨造成治療」を用いて難症例にも対応可能です。

  • ソケットリフト
    (上顎洞挙上術)

    インプラントを埋入する箇所に穴を開け、専用の器具で上顎洞底を押し上げるように真下から人工の骨補鎮材を挿入します。持ち上がった部分は、数ヶ月かけて骨になっていきます。
    ※インプラントを埋め込む箇所の垂直的な骨の量が5mm以上ある場合が対象です。

  • サイナスリフト
    (上顎洞底拳上術)

    ソケットリフト(上顎洞挙上術)が真下からアプローチするのに対し、横から粘膜を直接持ち上げ、人工の骨補鎮材を挿入する方法がサイナスリフトです。
    ※骨が安定するまで数ヶ月ほど期間を空け、インプラントを埋入します。

  • GBR
    (骨誘導再生療法)

    骨の量が不足しインプラントが完全に骨の中に収まらない為、インプラントの一部が骨の外側に露出してしまうことが予想される場合に人工膜(メンブレン)を覆い被せることで骨の再生を促す方法です。上下顎ともに実施可能です。
    ※個人差はありますが、概ね4~6ヶ月で骨が再生されます。

骨造成のメリット・デメリット

Merit

  • インプラント治療時のリスクを最小限に抑えられる
  • インプラント治療後の安定性が高くなる
  • 歯茎の改善など高い審美性が期待できる

Demerit

  • 通常のインプラント治療よりも期間が長くなる
  • 術後、痛んだり腫れたりするケースがある

インプラント治療の問題点・注意点

インプラント治療について、現在ではさまざまな情報が氾濫しています。
基本的にはインプラントのメリットばかりが強調され、デメリットについては詳しく説明されていないものも多いようです。
どんなに優れた点の多いインプラントでも、基本的には人工物でしかなく、天然の歯には敵わないということも事実です。
しかしインプラントの欠点を認識しながら適切なメインテナンスをしていけば、天然歯と同等、あるいはそれ以上の機能を回復させることも可能です。
以下の問題点を認識していただき、その対応についてご理解していただければと思います。

骨の問題

インプラントを埋入する顎骨の質が軟らかすぎる場合、インプラントが安定しづらく、少し力をかけただけで、抜け落ちることがあります。逆に非常に硬い骨だと、埋入後の安定性はよいものの、インプラント周囲の血の巡りが悪くなることで、抜け落ちてしまうことがあります。
こうした骨の「質」に関しては実際に埋入する際に初めて、はっきりと把握できることが多いというところが難しい点です。ただし骨の量に関しては、レントゲン撮影やCT検査等により事前に確認することができます。
骨の量が足りない場合には、骨を増やす治療を先に行なうことで、インプラントを設置することができるようになります。

メインテナンスをしなかった場合の問題

インプラント自体はチタン製なので、虫歯になる心配はありません。
しかし歯磨きの方法が適切でないと、歯垢が溜まって繁殖した細菌が炎症を起こし、歯肉炎や歯周病のような状態となってしまいます。インプラントの周囲が歯肉炎になる『インプラント周囲炎』となって、ひどく進行すると顎の骨が溶けて最終的には歯が抜け落ちてしまう危険性もあります。ご自身の歯を歯周病で失った方は、特に注意が必要です。
せっかく設置したインプラントを守り快適に使い続けるためにも、メインテナンスがとても重要になります。患者さんご自身の毎日の正しい歯磨き方法をご確認いただき、定期的に歯科の専門的なクリーニングを受けていただくことで、歯肉炎のリスクを防ぎましょう。
当院では患者さんそれぞれに合わせたメインテナンスプログラムを作成して、長く心地よくインプラントを使い続けられるようサポートしています。

患者さんに合わせたメインテナンスの重要性

埋入したインプラントに人工歯を取り付けるときには、噛み合わせを調整します。
せっかくインプラントで歯を再現しても、噛み合わせが悪いと、ネジ(アバットメント)などに負担がかかり、インプラントの寿命が縮まってしまいます。さらに、噛み合わせが悪いと、歯列全体に歪んだ力がかかることで、顎関節症や歯周病の遠因となったり、他の歯への負担となって健康な歯の寿命を縮めてしまったりします。
適切に調整しても、人間の噛み合わせは生活や加齢などに応じて変化するため、定期的なチェックと再調整が必要になります。天然歯は歯根で衝撃を吸収したり、噛み合わせの変化に伴って移動したりすることがありますが、インプラントはしっかりと顎骨に結びついているため、歯科医師による調整が欠かせません。自分では気づかない摩耗や破損などもあるので、定期メインテナンスを欠かさず受けるようにしましょう。

患者さんの日常生活による問題

糖尿病を患っていらっしゃる場合、免疫力の低下などから外科手術にリスクがあるので、インプラント治療を受けていただけないことがあります。
ヘビースモーカー、アルコール依存の傾向がある方も、インプラント治療に失敗する確率が高くなります。
そのため当院では、インプラント治療前に患者さんにはできる限り、禁煙・減酒をしていただけるよう、お話しています。

インプラント治療の前に徹底的な歯周病治療

いつまでも自分の歯で気持ちよく噛むことができたら素晴らしいですが、多くの方は年齢とともに入れ歯などで補っているのが現状です。
どうして歯を失ってしまうことになるのでしょうか。
日本において歯を失う主な原因の第1位は、実は歯周病です。
世界でもっとも患者数が多い病気として、ギネスブックにも紹介されています。
インプラント治療の前に歯周病を治す必要があります

インプラントと歯周病の関係性

インプラントは、人工歯根を、顎骨や歯肉などの歯周組織内に埋め込む治療です。しかし、歯周病によって歯周組織がダメージを受けたままだと、人工歯根の埋入や固定ができないだけでなく、治療後も定着しません。どんな優れた杭も、崩れた土台に立てることはできないのです。
ですからまず、杭を立てる前に、崩れた土台を堅牢に立て直す必要があります。インプラント治療の前に、しっかりと歯周病治療を完了させ、健康な歯周組織にしておく必要があります。
当院の院長は「日本歯周病学会」指導医で、歯周組織の治療を専門としておりますので、安心してインプラント治療を受けていただけます。歯のクリーニングにおいても、歯科衛生士が5倍以上のルーペを必ず装着して、取り残しが無いように歯垢・歯石除去を行なっています。

インプラント治療の流れ

  • Step01

    初診(問診)

    患者さんのお悩みや健康状態、生活習慣などをお伺いいたします。

  • Step02

    口腔内診査

    虫歯や歯周病、噛み合わせなどの状態をチェックいたします。

  • Step03

    2次元レントゲン、診査

    歯や顎の骨の状態を見るためにまずは2次元レントゲンを撮影します。

  • Step04

    3次元CT診査

    歯科用CTで立体的にお口の中の状態を把握できるよう診査し、治療方針と計画を立てます。

  • Step05

    クリーニングなどの前処置

    お口の中の環境を整えてからインプラント治療を行うことで、術後のトラブルのリスクを軽減します。

  • Step06

    インプラント手術

    担当医は日本矯正歯科学会 認定医インプラント医が担当します。麻酔も専門の麻酔科の先生が行いますのでご安心ください。

  • Step07

    抜糸

    インプラント体を埋入した跡を確認し、抜糸します。

  • Step08

    アバットメント(土台)装着

    インプラント体を骨に埋入してから3~6カ月待ち、インプラント体と骨が結合してからアバットメントを装着します。

  • Step09

    クラウン装着

    色や質感など、装着前に患者さんと相談しながら決めていきます。

治療期間の目安 3~6ヵ月
通院回数の目安 5~15回

治療後のメインテナンスが重要です

インプラント周囲炎

インプラントを埋め込んだ部位が歯周病と同じような症状になることを、インプラント周囲炎といいます。歯磨きが不十分で、口内に歯周病菌が多く存在するようになると、歯肉とインプラントの境目から歯周病菌が侵入してきます。
インプラント自体はチタンで作られているため、虫歯菌に侵される心配はありません。
しかし、手入れやメインテナンスを怠ることで、天然歯のときと同様、歯肉や骨などの歯周組織に炎症が起こり、どんどん悪化していきます。
初期の段階では、まずインプラントの周囲の歯肉が腫れます。炎症が進むと、インプラントを支える歯槽骨が吸収されるので、インプラントはぐらついてしまい、しまいにはインプラント自体が脱落してしまったり、撤去せざるをえなくなってしまいます。

人工物であるインプラントには当然神経が通っていません。そのため初期の段階ではインプラント周囲炎はほとんど自覚症状がなく、かなり進行しないと自分ではわからないという怖さがあります。「気づいたときには遅かった…」ということにならないように、適切な予防とメインテナンスが重要です。
当院では日本歯周病学会認定の歯周病専門医・指導医が、歯周病治療を行なってからインプラント埋入手術をし、術後の定期的なメインテナンスもしっかりと行ないます。

一人ひとりに合わせたメインテナンス

インプラントを長く快適にお使いいただくためには、歯周病やインプラント周囲炎、インプラント以外の天然歯の虫歯を予防して、口内環境を整えることが大切です。
特に歯とインプラントを支える土台である歯肉と顎の骨を守るためには、炎症の元となる歯垢や歯石を毎日しっかり除去する必要があります。
日常の歯磨きを充分に行なっていただくことももちろんですが、それだけではどうしても取り除けないこびりついた汚れは、定期的な歯科でのクリーニングで取り除いてください。
当院ではルーペを着用して細かいところまでチェックし、徹底したクリーニングを行なうようにしています。
長年に渡ってインプラントを使い続けるためにも、歯周病治療と予防は大切なことです。患者さんごとにアフターケアのメインテナンスプログラムを作成しているので、ご自身でのケアの仕方や気になることなど、何でもご相談ください。

よくあるご質問

Q
治療が怖いです。どうにかなりませんか?
A
強い恐怖心をお持ちの方や、長時間の治療が心配という方には、静脈内鎮静法が可能です。
リラックスするお薬を点滴することで眠った状態になり、恐怖や痛みを感じずに治療を受けることができる麻酔法です。
全身麻酔と異なり、呼びかけにも応答でき、入院の必要もありません。
麻酔は専門の麻酔科の先生が行いますので、ご安心ください。
Q
骨が少ないと言われた場合、なぜインプラントは受けられないのですか?
A

インプラントは骨の中に納める必要があるため、骨が少ないとインプラントが納まらない=治療を行うことができません。
ただ、骨が少ない場合は、人工骨等で骨量を増やす「骨造成」を行った上でインプラント治療を行なうことができます。
造成した骨は約半年でご自分の骨に置き換わっていきます。

Q
持病があるのですが、手術は受けられますか?
A
インプラント治療は外科手術を行うため、体の健康状態を把握することが重要です。
持病や治療中のご病気がある方は、かかりつけのお医者さんと相談の上、インプラント治療を行うかを決めていきます。
※当院では全身管理を行ないながらのインプラント手術も可能です。ただし、病状により治療が行えない場合もあります。
Q
通院は何回程度必要でしょうか?
A
インプラント治療は外科手術が1回で済む方法(一回法)と、2回行う方法(二回法)があり、治療法や治癒の速度によって通院の回数や期間が異なります。
このように個人差があるため、あくまでも目安ではありますが、3~6ヶ月前後をご想定ください。
また、骨が少ない方は手術の前に骨造成の治療として別途3~6ヶ月前後必要になります。
Q
インプラントはどれくらい持ちますか?
A
術後10年後に使えている方が平均95%と言われており、きちんとメインテナンスを行なえば半永久的に使用していただくことができます。
インプラントが使えなくなってしまう原因の多くは、インプラント歯周炎(歯周病)です。
ご自身の歯と同じように、インプラントも定期的な健診とクリーニングを受けに通院することが、長持ちの秘訣です。
Q
歯周病ですが、インプラント治療は可能ですか?
A
インプラントを受ける方で歯周病や虫歯があった場合、必ず治療後に手術を行わせていただいています。
インプラントを成功させるためには、骨の量が必須ですが、歯周病は骨を溶かす病気です。もし歯周病を治療せずにインプラントを行った場合、歯周病で骨はどんどん減ってゆき、安定するどころか、インプラントをダメにしてしまうだけなのです。
こうした理由から、当院では必ず口腔環境を改善してから、インプラント治療を行っています。
Q
手術前後の痛みや腫れはありますか?
A
まず、治療中は埋入部位にきちんと局所麻酔を行なってから施術いたしますので、痛みは感じませんのでご安心ください。
術後は埋入部に腫れが起こることがあります。腫れの度合いは個人差がありますが、次第に引きます。痛みに関しては、処方する抗生物質・痛み止めで充分ご安心いただけます。
まれに内出血が起き、お顔の一部が紫色に変色することもありますが、こちらも次第に引きますのでご安心ください。
上記以外でご不安な症状が出た際は、お気軽に当院までご相談ください。

料金について

フィクスチャー 人工歯根

  • ストローマン220,000円
  • ノーベルバイオケア243,000円

印象 型取り

  • 型取り・かみ合わせ記録5,500円

フィクスチャー 人工歯根

  • チタンアバットメント88,000円
  • ジルコニアアバットメント143,000円
  • ロケーターアバットメント165,000円
  • マグネットアバットメント165,000円
  • 角度付きアバットメント220,000円

上部構造 かぶせ物

  • 仮歯5,500円
  • 自費メタルクラウン33,000円
  • ハイブリッドセラミッククラウン55,000円
  • メタルボンドクラウン77,000円
  • フルオーダーセラミック110,000円
  • 自費入れ歯プラスチック床110,000円
  • 自費入れ歯金属床330,000円

骨造成

  • ソケットプリザベーション55,000円
  • GBR110,000円
  • ソケットリフト55,000円
  • サイナスリフト220,000円
  • ブロック骨移植330,000円

ガイデッドサージェリー

  • サージカルガイド110,000円

All 0n 4~8

  • All on 43,300,000円
  • フィクスチャー追加165,000円

投薬

  • 単純埋入 お薬代2,200円
  • 骨造成用 お薬代5,500円
  • 洗口剤1,100円

専門医

  • 大学インプラント医 共同手術55,000円
  • 歯科麻酔科医 静脈鎮静法55,000円

各費用の詳細については、下記料金表ページをご覧ください。