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虫歯が痛い原因とは?今すぐ知りたい症状の進行度と対処法を解説

歯がしみたりズキズキ痛んだりして夜も眠れないような症状があると「これは虫歯の痛みなのか、このまま放置していて大丈夫なのか」と不安になる方は少なくありません。歯の痛みにはさまざまな原因がありますが、虫歯は進行度が痛みの性質や強度に大きく影響します。
この記事では、虫歯が痛むのはなぜかという視点から、痛みが起こる仕組み、虫歯の進行段階、痛いときの応急処置、そして放置した場合のリスクまで詳しく解説していきます。歯科医院を受診するべきタイミングを判断する際の参考にしてください。
なぜ虫歯は痛むのか?
虫歯による痛みを理解するためには、歯の構造がどのようになっていて、虫歯がどう発生するのかを知ることが大切です。ここでは、痛みが生じる仕組みと、大人と子どもで異なる虫歯の特徴について解説します。
虫歯が痛みを引き起こすメカニズム
歯は外側からエナメル質・象牙質・歯髄(神経)の三層構造になっています。虫歯は、口の中の細菌が糖分を分解して酸を作り、その酸が歯を溶かすことで進行します。初期段階ではエナメル質が侵されますが、エナメル質には神経がないため痛みはありません。
しかし、虫歯が象牙質まで進むと状況が変わります。象牙質には無数の細い管があり、その中を神経の突起が通っているため、冷たいものや甘いものがしみるようになります。さらに虫歯が進行して歯髄に達すると、神経が直接刺激されるため強い痛みが生じ、何もしていなくてもズキズキと痛んだり、夜も眠れないほどの症状が出たりすることがあります。
大人の虫歯と子どもの虫歯の違い
大人と子どもでは、虫歯のなりやすさや進行スピードに違いがあります。
子どもの歯、特に乳歯はエナメル質が薄く柔らかいため、虫歯になりやすく進行も早いのが特徴です。さらに、痛みをうまく伝えられないことも多く、気づいたときにはかなり進行しているケースも少なくありません。
一方、大人の虫歯は、加齢によって下がった歯ぐきと歯の境目に加えて、過去に治療した詰め物の周囲にも発生しやすいのが特徴です。詰め物と歯のわずかな隙間から細菌が入り込むことで再び虫歯が進行し、外側からは気づきにくく発見が遅れやすいため注意が必要です。
虫歯の進行について
虫歯は次のように段階的に進行していきます。
初期虫歯(C0~C1)
C0は歯の表面が白く濁る程度で、適切なケアをすれば元の状態に戻すことが可能な段階です。C1になるとエナメル質に小さな穴が開き始めますが、神経には達していないため痛みはほとんどありません。
中等度の虫歯(C2)
虫歯が象牙質まで進行すると、冷たいものや甘いものがしみるといった症状が現れます。象牙質はエナメル質よりも柔らかいため、虫歯の進行が早く、放置すると痛みや穴の拡大が進む可能性があります。早めに治療を受けることが悪化を防ぐポイントです。
重度の虫歯(C3~C4)
C3では虫歯が神経に達し、何もしていなくてもズキズキとした強い痛みが出ることがあります。さらに進行したC4では歯が大きく崩れ、歯根だけが残った状態になります。神経が死んで一時的に痛みが消えることもありますが、根の先に膿がたまると再び激しい痛みが起こり、抜歯が必要になるケースが多いです。
虫歯が痛いときの応急処置5選
歯科医院にすぐ行けない状況で虫歯が痛み出した場合、応急的に自宅でできる対処法を知っておくと安心です。ただし、これらはあくまで一時的な方法であり、根本的な治療にはなりません。
①患部を冷やす
虫歯の痛みは歯髄の炎症によることが多く、冷やすことで一時的に和らぎます。氷嚢や冷却シートを頬の外側から10〜15分ほど当て、様子を見ながら調整しましょう。
②痛み止めを服用する
市販の鎮痛剤を正しく服用することで痛みを抑えられます。ただし、痛み止めは症状を抑えるだけで、虫歯を治すものではありません。
③口の中を清潔に保つ
痛みがあっても口腔内を清潔にすることは大切です。
食べカスが虫歯に入り込むと痛みが強くなることがあるため、ぬるま湯で優しくすすぎ、柔らかい歯ブラシで無理のない範囲で磨きましょう。
④刺激の少ない食事を選ぶ
冷たい・熱い・甘い・酸っぱいなど刺激の強い食べ物は避け、常温で柔らかいものを選びましょう。痛みのない側で噛むこともポイントです。
⑤患部を刺激しない
痛みがあると舌や指で触りたくなりますが、刺激すると炎症が悪化し痛みが増すことがあります。虫歯部分はもろくなっており強い刺激で欠ける可能性もあるため、注意が必要です。
虫歯を放置するとどうなる?
虫歯の痛みが一時的におさまると、つい受診を後回しにしてしまいがちですが、放置には大きなリスクがあります。
全身への影響
虫歯を放置すると、歯の根にたまった細菌が血液に入り込み、心臓や脳、腎臓などに運ばれて感染症を引き起こすことがあります。心内膜炎など命に関わる病気に発展する可能性もあり、決して軽視できません。
顎の骨や周囲組織への影響
虫歯がC4まで進行すると、感染が顎の骨に広がり骨髄炎を起こしたり、顔の腫れや発熱、強い痛みを伴ったりすることもあります。また、歯を失うと隣の歯が倒れてきたり、かみ合わせが乱れたりして、口全体のバランスが崩れることもあります。
治療費と治療期間への影響
初期の虫歯なら短期間・少ない費用で治療できますが、放置して重症化すると神経の治療や被せ物の作製、場合によっては抜歯やインプラントなど大掛かりな治療が必要になります。早めの受診が、結果的に時間も費用も抑えることにつながります。
まとめ
虫歯の痛みは症状の進行度に大きく関係しています。初期段階では痛みがほとんどないため、気づいたときには進行していることも珍しくありません。
応急処置で一時的に痛みを和らげることはできますが、根本的に治すには歯科医院での治療が必要です。痛みを感じたら「まだ大丈夫」と放置せず、早めに受診することが大切です。早期対応こそが、歯を守る適切な方法といえるでしょう。